電源部を配線していきます。
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今回はパワーMOSFETのアクティブフィルターを採用します。
シャシーにネジ留めして放熱させてます。
このフィルター、凄いハムが取れるらしいのですよ。
BOSSのOD-2とかOD-3のリップルフィルターと同じですね。
あれの高電圧バージョン。
この時点で電圧が出ているかチェックしました。
トランス2次は230Vのタップ。
整流後で330V出てます。
無負荷だとトランス2次を√2倍した直流電圧が取り出せます。
230V×約1.41で324.3V。
やや高めですが問題なさそうです。
変な臭いも無し。
真空管挿して負荷が掛かればもう少し降圧します。
大体1.3倍くらいになるとして、整流後は299V。
12AX7とその仲間達はプレート耐圧300Vだったと思うので、あくまで計算上ですが一応クリアー。
実際世の中の真空管アンプは、余裕で300V超えてまから、あまり気にしなくてもいいかもしれませんね。
続いてグランドとかB電源とか信号線のリード線を配線。
信号線は電源と平行しない様にだけ気を付けましたが、あとは結構適当です。
グランドは電源由来のリップルが乗ってそうなグループと信号のグランドとに分けて、2カ所に纏めて落とします。
電源系は電源トランスの近く。
信号系は初段カソードの近く。
最後にパーツとヒーターの配線。
抵抗は酸金、フィルムコンデンサはマロリーとオレンジドロップ。
そんなに特別な部品は無いです。
基本交流線は磁束を打ち消す為にしっかりと撚っておきましょう。
交流点火でもしっかりリードをネジネジして片方をグランドに落とすか47~100Ω程の抵抗をそれぞれ介して擬似的に中点を作ってやってグランドに落とすか、トランスに中点のタップがあればそこをグランドに落としてやると、そこそこハムを低減出来るみたい。
私は100Ω2本で中点を作りました。
ここを100Ωのポットにして(1番と3番がヒーター、2番をグランド)ハムノイズが1番消える所に調整してやる方法もありますが、ヒーターは鬼の様に電流が流れる為、でっかいポットにしてやる必要があるので今回はやってません。
といった所で一先ず完成しました。
目がしょぼしょぼします。
ちょっと時間置いてから配線チェック。
問題なさそう。
外観はノブが増えたくらいであんま変わらない。
真空管もFireFlyからそのままでエレハモです。
おそるおそる電源オン。
真空管がチッチキチッチキ言ってます。
この音好き。
然る後スタンバイもオン。(スタンバイはオフって言うべき?)
あ~緊張する~^^;
問題無さそう。
なんかいきなりノイズレス! これは嬉しいです。
FireFlyはハムもシャーも、なんなら発振もしてて凄いへこんだからなー。
ギターのVolゼロにしてアンプフルテンにしましたが、今回はハムはほとんど聞こえないです。
これがFETフィルターの威力でしょうか。
チョーク使うよりも安上がりで凄い効果。こりゃ使えます。
ギターのVol上げて無音状態だと少しだけビーっていってますがこれはギターの出してるノイズっぽい。
そして音もなかなかいいです。
いろいろ弄くるつもりでしたが、こりゃ無調整でもいいかな?
ハイゲインと聞いてましたが、ゲインを下げればクリーンもしっかりと出ます。
9時を少し超えた辺りから歪み始め、3時くらいでかなり歪んでます。
更に上げるとブリブリし始めますね。
バリッとした荒めの歪みで程よくコンプレッションされた気持ちの良い音です。
トーンコントロールはトレブルとバス。
トレブルはいい感じですね。自然に効いてる感じです。
バスがちょっと極端です。
ゼロから少し上げるとがっと低音が上がり、そこから後はちょっとしか効いてない感じです。
実は手持ちのポットで1MAがなくて、2MAがなぜかあったので1Mの抵抗をパラって使ってます。
このせいでしょうか?
その内交換しましょう。
それでイマイチだったらマーシャル定数とかにしちゃいます。
2時間くらい通電して弾いてましたが、特に問題もなさそう。
まだ色々と確認はしますが、これはいい物が出来ました。
個人的にはFireFlyよりはこっちがお勧めかなー。
暫くはこればっかり弾いてそうです。
エフェクターとの相性なんかも試してみようと思います。