ちょっと既にばらしちゃいましたので拾いもんの画像でごめんなさい。
MarshallのValvestateシリーズ、V8080です。
私のメインアンプ。
中古で手に入れてから15年は経っているでしょうか。
ライブもレコーディングも全部これでやっておりました。
プリ部のブーストチャンネルだけに真空管が使われていて、パワー部はトランジスタのハイブリット物です。
SPはセレッションの12インチ1発、出力80Wで滅茶苦茶でかい音が出せます。
腐ってもマーシャル、いい音しますよ。
というかほんとに腐りかけでまともに音が出なくなったので修理してました。
まず、ポットは全てにガリが出ます。
どうもマーシャルの安いやつのポットはすぐガリが出るって印象です。
ポットは全て取り外して洗浄しました。
外してびっくり、接点復活剤的なものでべったべたです。
爪をマイナスドライバーやラジペン等駆使してこじ開けます。4カ所。
カバーと可変抵抗部に分かれます。
あとはひたすら洗浄。
今回は汚れやらホコリやらが酷過ぎなのでパーツクリーナーでプシューしました。
油分が無くなってカッサカサになっちゃいますので、接点復活剤やCRC等を極少量付着させます。
私はCRCで濡らした布で抵抗体を拭いてやった程度で良しとしてます。
最後にブロワー等でホコリをよ~く飛ばし、カバーを戻して爪も戻して加締めて終了。
これを13個。面倒ですががんばります。3日に分けて終わらせました。
ハンダ面に異常は見られませんでしたが、全部盛り直しておきました。
折角開けたから真空管をいくつか交換して聞き比べてみます。
全て12AX7の仲間。
右から、ハンガリー製。メーカーは消えてて分かりません。
日本製、松下のもの。
元から付いてた、多分中華製。
ご存知ロシアのエレハモ。
差し替えて試してみましたが、もう違いが分かりません^^;
何でもいいやって事で元のオリジナルなやつを挿しておきました。
それから何でなんだろう、エレハモだと極端に音量が小さくて使えませんでした。
エレハモは3つあるので3つとも全部試しましたが、全部同じ様に音量が小さいです。
なにが違うんでしょうね~。
プレート電圧は実測で162V。
結構しっかり電圧掛けてますね。
電源トランスがでかい訳だ。
殆どはオペアンプで増幅してますが、歪みは真空管とLEDクリップで作ってますね。
オペアンプは殆どモトローラ製です。
この時点でSP繋いで音出してみましたが、見事にガリが取れて本来の音が戻りました。
よかったよかった。
電解コンデンサも交換かと思いましたが、まだ行けそうという希望的観測のもと、今回はそのままでOKとしました。
クリッピングのLEDは取っ払おうとしましたが、無いとバリバリし過ぎて好みでは無いのでやっぱり付けます。
気が変わるかもしれないのでソケットにしときました。
片方を黄色に変更しました。ちょっとだけ非対称。
このアンプ、真空管使っていないクリーンのチャンネルも結構いい音するんですよ。
歪みはエフェクターに任せる様な使い方もOKです。
こんな事言うと誤解を生みそうですが、フェンダーっぽいキラーンな音です。
とはいえ音量大きくて結局自宅じゃ鳴らさないだろうから、またスタジオに置きっぱなしになると思います。
中古で2万だったのに大活躍してくれたかわいいやつです。
まだまだ使います。